現存する靴の最古のものはエジプトから発掘されたサンダルらしい。
とは言え、それはその時代にあったという事実の証明であり、人類が靴をいつから履いていたかというのは定かではない。
そんな歴史のはるか奥深くに埋没した所から現在に続く"靴"について今回はコラムを書く。
一言で靴と言っても様々な種類がある。
サンダル、パンプス、グリッター、バレエシューズ、エスパドリーユ、ブーツ、各スポーツにおける専門シューズ等、
多岐にわたり靴の種類は存在する。
ファッションの進化と連動し、靴の需要ニーズの変化が現在のファッション文化を形成してきた。
特筆すべき点は、"靴はファッションに於いて最もファッショナブル且つファンクショナルでなくてはならない。"という事だろう。 自分が子供の頃を思い出して欲しい。
アニメのヒロイン・ヒーローや妙に派手なモノ、逆に全くの無地のモノを子供心ながらに"これがカッコいい、かわいい"と思った
のではないだろうか。 自分の成長や周囲の環境によって、自分の足元に変化があったに違いない。
生まれてから自分が履いてきた全ての靴を並べるとおもしろいかもしれない。
靴はその時点での自分の心を映し出す。 ファッションの視点から靴を見てみると、必ずしも今の自分と同調しているとは言えないかもしれない。
なぜならファッションの流行はある意味"用意されている"と言っても過言ではなく、自分が求めるモノとは違うことがあって当然
だからだ。 "用意されている"というのは、パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロサンジェルス、ロンドンといったファッションを発信する箇
所から日本へ展示会を経て店舗に陳列されるモノは既に一年以上前から決定しているという点だ。とは言え、これは決して悲観
すべき事でも無いし、否定的になる必要も無い。
重要なのは、その中で自分のスタイルが最大限に出せる一番良いモノをコーディネートし、心弾ませ外に繰り出すことだ。 靴に話を戻そう。
ご紹介するのは、BiSCO DRESSでも非常にお世話になっているJAIME MASCARO(ハイメマスカロ)。
1918年にメノルカにてバレエシューズ専門のワークショップとしてスタートした。
現在の様にファッションを意識したバレエシューズを作るようになったのは1950年代、2代目時に経営方針を打ち出した事に始まる。 3代目時に輸出業が盛んになり、世界中にJAIME MASCAROの靴を手にする事ができる様になった。
現時点のハイメマスカロの売り上げ高の約5割は輸出による売上だと言う。 ここまで成長した理由として、緻密な企業戦略、
ハイクオリティな製品、ファッションの潮流を読む高感度アンテナを持っているという三点が挙げられる。
又、ハイメマスカロを母体とし、Ursula Mascaro,Pretty Ballerinas,Calzados Ferreries,Bini Biniなど様々なスタイルを提供している。 その中でも最も注目すべきはハイメマスカロの原点、バレエシューズを専門にしているPretty Ballerinasだろう。
2005年からスタートを切ったPretty ballerinasはスペイン国内は勿論、フランス、イギリスなどに絶大な支持を受けている。
設立当時からの製法と現在の最先端の製造工程を上手く織り交ぜ、バレエシューズを製作しているという所もハイメマスカロの
特徴だ。
Mrs Lina Mascaroは、ハイメマスカロの靴はしなやかさ、履き心地の良さというのは勿論ですが、多くの異なる靴の形状、素材、及び色を用意しているので、どんな女性であってもエレガントに履いて頂けると語る。 "おしゃれは足元から"といった言葉もある。 日本でも海外でも靴を見てその人を判断するという事は良くある。 こだわりを持った職人が作る、こだわりの靴を、こだわりを持って選んでみよう。 |